Q & A --- よくあるご質問と回答 (最終更新日 2009/01/09
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お客さまからよくあるご質問と回答を分類して掲載してあります。一度ご覧ください。
また、今後さらに充実させていくつもりですので、ご不明な点がありましたら、
ご購入に関係なくどんなことでもメール又はファックスでご質問ください。
メカシリンダに関してよくあるご質問
−動作について−
項目 設定ストローク内で何かに引っかかって止まった場合、すぐにNG信号は出るのでしょうか。
メカシリンダの場合アラーム信号を出力するまでに30秒程度の時間がかかります、SCN5の場合は、周囲温度条件によっては、アラーム(過負荷)とならない場合があります。 PLCの方で位置決め完了信号のタイムアウト監視によって検出して下さい。
項目 推力をスピードに関係なく可変できるのでしょうか。
速度が一定となるように制御した場合、推力は、その時の負荷からの反力に応じた値となり、一般には一定とはなりません。 逆に推力が一定となるように制御した場合、速度がその時の負荷に応じて変化して一定となりません。 弊社メカシリンダの押し付け制御における、可変ができる推力とは、負荷に当たって静止した時の到達推力のことであり、負荷に当たる前は、速度一定の制御となります。
項目 15kgの負荷を1秒で50mm上昇/下降させようと考えておりますが、選定方法を教えて下さい(直動のサポートも考えております)。
50mmストロークを1秒で上昇、又は下降との事ですので加減速の時間を無視すれば、50mm/秒の速度が必要になります。 実際は加減速時間がありますので、50mm/秒以上の速度が必要になると思います。この条件を満たすには40kgf推力のメカシリンダ「SCN6−040−050−B」になるかと思います。 また、注意として下降時は負荷が助力として働き速度が出る方向ですが、動作速度としてはグラフの条件を満たして頂く必要があります
項目 PIOで作動中はティーチングペンダントを無効にできますか?
無効にはできませんので、外部に切替スイッチ等をつけて頂き、電気的に切り離せるようにすれば良いと思います
項目 PIOで作動中ティーチングBOXで数値入力または原点復帰等の操作をしてしまった時、どのようになりますか?
ティーチングBOXの動作も有効で動作します
項目 メカシリンダとティーチングBOXを常時接続した状態で外部から(PIOで)作動させたいのですが可能でしょうか?
可能です
項目 取説に記載されている保持力は停電時の数値でしょうか、通電時の数値でしょうか。
保持力とは電源オフ時の数値です。その源は、ネジとナット間の摩擦力とモータのディテントトルクによるものです
項目 メカシリンダの加速度は最大何Gまで設定できるのでしょうか?
設定は最大1Gまで可能です。実際は負荷重量やメカ剛性により変わります
項目 減速器(1/10)付きサーボモータ(RSA0611−G2)について、動作方法が毎回540度回転させるのですが問題はありませんか?
問題ありません。相対移動の設定であれば、毎回540回転は可能です
項目 減速器(1/10)付きサーボモータ(RSA0611−G2)について、低速回転時にサーボモータ特有のハンチングはどの程度でしょうか?(ワークを回転させながら画像検査をしています)
ハンチングとの表現ですが、速度変動と考えてよろしいでしょうか?実績としては、画像検査には採用して頂いておりますが、負荷条件により変わります。 デモ機をお貸ししますのでご確認して頂く事が確実かと思いますが
項目 減速器(1/10)付きサーボモータ(RSA0611−G2)について、最低回転数はどのぐらいになりますか?
負荷条件によって変わりますが、1回転/秒ぐらいは使用可能ではないかと思います
項目 ティーチングBOXのジョグハンドルにて動作中にILK入力を切ると、急停止するのでしょうか?
どんな動作中でも、ILK入力を切ると停止します
項目 パソコン設定ツール、もしくはティーチングBOXのどちらかを用意して設定を行なわければ使用できないのでしょうか。
予めティーチングツールにて停止位置や速度、等を設定してから、使用して下さい
項目 メカシリンダとサーボモータを使用したいのですが、単体では操作できるのですが、複合で使用する時はどうすればよいですか?
基本的な確認事項を記します。
・サーボモータは、サーボモータ初期設定ソフト(MVST)で設定をする必要があります
・2台のメカシリンダ(サーボモータも含みます)とビジュアルデータ設定ソフト(TBVST)を接続する場合は、2台のメカシリンダには固有の軸番号(0軸:出荷設定値、1軸を設定)を設定する必要があります
項目 メカシリンダを同期させたいと考えておりますが、どのように設計すればよいですか?
多数軸を同期して動かす場合は各軸の推力(速度)に余裕を持たせて動作させることが必要です。余裕をみて、最大推力の50%程度の推力、 及び、速度で動作させれば同期動作が可能と思います。また、ワークとの固定方法ですが、多少ルーズで逃げのとれる固定方法にして下さい。 弊社で推奨しているコネクタとしては、ヒロタカ精機株式会社のフローティングコネクタやボールローラという浮動性継手を推奨しております
項目 ティーチングBOXで30kg程度のものを持ち上げ、その状態を保持させたいのですが、電源を切ると落ちてしまいますか?
推力50kgf(SCN6−050)、または、60kgf(SCN6−060)の製品なら電源オフ時でも落ちることはありません
項目 SCN5シリーズの1分間の往復回数はMAXでどのくらいでしょうか
メカシリンダの速度は必要な推力によって変化します。早く動作させる場合は必要な推力は小さくしなくてはなりません。無負荷の場合で、120往復/分 ぐらいでしょうか
項目 アラームが発生した場合、どういう事になりますか?
アラーム出力がオフ(正常時はオン)になり、モータ電流がゼロとなります
項目 垂直使用での最大負荷重量は何キロですか?
電源投入時(垂直使用)最大可搬質量で定義され、下表になります
シリーズ名(最大推力)
垂直使用時の最大負荷重量
SCN5-010(最大推力10kgf)
7kg
SCN6−020(最大推力20kgf)
14kg
SCN6−040(最大推力40kgf)
28kg
SCN6−050(最大推力50kgf)
30kg
SCN6−060(最大推力60kgf)
45kg
項目 メカシリンダが移動中、ILK信号をOFFにしました。再度ONにした場合、メカシリンダの挙動はどうなりますか?
出荷設定値では、下図のようにILK信号をOFFにする前の指令にもとづいて、再度動作します。但し、設定を変更することにより、再動作しないような設定も可能です
動作図です
項目 最低速度は?
最低速度は 1mm/sec 程度でご使用ください
項目 シリンダの騒音はどのくらいですか?
シリンダの上方、及び横方向1mの距離での騒音は約65db以下です
項目 メカシリンダは、エアーシリンダに換算すると何Φに相当しますか?
使用条件により変わりますが
シリーズ名(最大推力)
エアーシリンダ概算径
SCN5-010(最大推力10kgf)
チューブ径16〜20mm相当
SCN6−020(最大推力20kgf)
チューブ径25mm相当
SCN6−040(最大推力40kgf)
チューブ径32mm相当
SCN6−050(最大推力50kgf)
チューブ径40mm相当
SCN6−060(最大推力60kgf)
チューブ径40mm相当
項目 ティーチングBOXを使用して動作確認を行おうと思い、電源を入れたのですが「ゲンテンフッキ シテクダサイ」と表示されました。 そこで原点復帰キーをずっと(1分以上)押し続けたのですが、「!!アラーム ハッセイ!!アラーム コード= BEH」と表示されました。 このアラームコードが何を示しているのわからないのですが教えていただけないでしょうか?また、この状態の対処法はありますか?
ILK(軸移動インターロック)信号が0Vに接続されていない可能性があります
項目 ティーチングBOXでの原点復帰の方法を教えて下さい
電源オン後、ティーチングBOXの【原点復帰】ボタンを原点復帰完了のランプが点くまで押し続けて下さい。 但し、ILK(移動インターロック入力)信号が0Vに接続してない場合は原点復帰はできません
項目 原点復帰時のシリンダ速度はどのくらいですか?また、変更可能ですか?
出荷設定の原点復帰速度は20mm/secです。ビジュアルデータ設定ソフト(TBVST)を使用すれば変更可能です。
項目 原点復帰の方向は変えられますか?
原点復帰の方向は後退端(出荷設定値)と前進端のどちらでも選択可能です
項目 原点復帰はどのように行いますか?
電源投入後、最初の動作指令(ポイント番号を指定して、CSTR信号をONした時)が入ると、そのポイント番号への移動に先立って原点復帰を自動で行い、それから目的の位置まで動作します
項目 エアーシリンダのようにロッドをワークに直接ぶつけて、停止させてもよいですか?
メカシリンダのロッドを高速で直接ワークにぶつけて停止させたり、押付けたりする事は避けてください。 破損の原因になります。押付動作の場合はワークの寸法バラツキ等に考慮して、必ずワークの手前に押付開始位置を設定してください。
項目 ワークを押し付け動作中に、反力が加わった場合は?
反力の大きさにもよりますが、弊社メカシリンダは内部にすべりネジを使用していますので、セルフロック機能があり、戻らないと思います
項目 ワークを押し付け動作中に、ワークが無くなった場合(ワークの飛び出し等)は?
押さえつけるワークがなくなるのですからエンド端まで動いてしまいます
項目 ワークの連続加工で、押し付け動作を継続して行きたいが
ワークが動けば(加工で寸法が減れば)、押付動作は継続して行いますが、押付完了信号は最初に出力されたままです。押付完了信号を毎回必要とする場合は都度、スタートをかけて完了信号を一旦リセットし、あらためて押付完了信号を出力させる必要があります。
但し、加工時の振動や衝撃はメカシリンダを破損させる可能性がありますので振動や衝撃が加わらないようにして下さい
項目 ワークの押し付け位置決めをしたいが、ワーク押し付け完了時の動作、及び、出力は?
正常に押付けて停止した場合は、完了出力が出ます
項目 ワークの押し付け位置決めをしたいが、ワークが無い場合の動作、及び、出力は?
ワークが無い場合は、エンド端まで移動して自分のメカエンドに当たって停止します。但し、この時押付完了出力は出ません
項目 押し付け動作時、ワークまでのアプローチ動作時、障害物があった場合どうなりますか?
アプローチ位置より手前に障害物があった場合は過負荷アラームの可能性があります。 但し、高速で障害物にあたることになりますので、このような使用法は避けてください。
項目 押付動作の連続運転は可能ですか?
24時間連続運転可能です
項目 押付時のシリンダ速度はどのくらいですか?また、変更可能ですか?
押付時の出荷設定速度は下表になります。但し、ビジュアルデータ設定ソフト(TBVST)での変更は可能です
シリーズ名(最大推力)
押付時の速度
SCN5-010(最大推力10kgf)
7.5mm/s
SCN6-020(最大推力20kgf)
10mm/s
SCN6-040(最大推力40kgf)
10mm/s
SCN6-050(最大推力50kgf)
3.75mm/s
SCN6-060(最大推力60kgf)
3.75mm/s
項目 押付力は任意に設定可能ですか?
設定可能ですが最低推力としては、SCN5シリーズで2kgf程度です
SCN5-010
SCN6-020,SCLL6-020
SCN6-040
SCN6-050
SCN6-060
項目 ガイドで指示されたワークを上下方向に動作させていますが、最近アラームが発生し、停止に至る不具合現象があります。原因は何でしょうか?
ガイドとメカシリンダの走りの精度が悪く、ガイド強度が弱い場合にある現象です。このままの状態ですと、時間の経過とともに、アラームの出る回数が増えて、 最後は停止してしまいます。応急対策としては、浮動性継手の「ボールローラ」や「フローティングコネクタ」でワークと連結し、 走りの精度やガイドの強度不足をキャンセルし、最終的には、ガイド強度の見直しが必要と考えます。また、 現在使用しているメカシリンダは異常磨耗の可能性があります。
項目 2本のボールガイドで指示された30kgワークをの1台の60kgf推力のメカシリンダで持ち上げようとしていますが、持ち上がりません。 メカシリンダ単体では問題なく動作しているのですが、原因は何でしょうか?
ガイド強度が弱く、負荷等配が行われず、偏荷重(横荷重)が発生して、メカシリンダのロッドをロックさせてしまい持ち上がらないと考えられます。 この場合、目視でもワークが傾いていることが観測されます。ガイド強度を上げて下さい。
項目 50kgf推力のメカシリンダでLMガイドで支持された20kgのワークを上下方向に動かしていますが、大きな異音が出ています。対処方法を教えて下さい。
LMガイドとメカシリンダの走りの精度が出ていないと思います。走りの精度を0.1mm以内に修正して頂くか、ワークとの連結をボールローラ(株式会社タカイ 製)や 浮動性継手のフローティングコネクタ(ヒロタカ精機株式会社 製)を使用してください