OR入力 の 設定方法
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かんたんコントローラ(型名:CTC-67 / CTC-77 ) と CTCツール を使用して
外部からの信号を OR入力(どれか一つ以上の信号がオン、又は オフ) として
取込むためのプログラミング方法を解説します


PC に 「ビジュアルシーケンス編集ソフト(型名:CTCツール) 」が
インストールされていない場合は、
無償提供していますので こちら よりダウンロードしてご利用下さい。
1. OR入力 とは
入力の一方、または 両方が 1(ON) のとき、
出力として 1(ON) を出力します。

入力がどちらも 0(OFF) なら
出力は 0(OFF) を出力します。
2. 2入力の内、どちらかの信号が 「オン」 の時、次に進めるプログラム例
(工程02〜工程05)
下のプログラムは、【 0軸 の メカシリンダ/サーボモータ 】 が
【 ポイント番号1 】 へ 移動後(工程01)、
入力【 IN0 】 と 【 IN1 】 の内、どちらかひとつでも 入力が 「 オン 」 の時(工程03)に
【 0軸 の メカシリンダ/サーボモータ 】 が 【 ポイント番号2 】 へ 移動する(工程05)

プログラム例です。
解説
入力信号として使用している個所は、【IN0】 と 【IN1】 だけ( 【IN5】は未使用 )とします。
工程03 において、【IN0】 と 【IN1】 が 両方とも 同時に 「OFF」 以外は、
工程05 に飛び越します。
工程03 において、【IN0】 と 【IN1】 が 両方とも 同時に 「OFF」 の時は、
次工程04 に進みますが、工程04 の
戻り入力条件 が絶対に有り得ない入力条件
(【IN5】=ON、但し未使用)になっている
ので、次の工程05には進まず、
必ず 工程02 に戻り、工程03の入力条件判別を再度実行します。
3. 3入力の内、どれか一つでも 「オン」 の時、次に進めるプログラム例
(工程01〜工程04)
下のプログラムは、【 0軸 の メカシリンダ/サーボモータ 】 が
【 ポイント番号0 】 へ 移動後(工程00)、
入力【 IN0 】 と 【 IN1 】、 【 IN2 】の内、どれかひとつでも 入力が 「 オン 」 の場合(工程02)に
【 0軸 の メカシリンダ/サーボモータ 】 が 【 ポイント番号2 】 へ 移動する(工程04)

プログラム例です。
解説
入力信号として使用している個所は、【IN0】 と 【IN1】、 【IN2】 だけ ( 【IN5】は未使用 )とします。
工程02 において、【IN0】 と 【IN1】、 【IN2】 が 同時に 「OFF」 以外は、
工程04 に飛び越します。
工程02 において、【IN0】 と 【IN1】、 【IN2】 の3入力同時に 「OFF」 の時は、
次工程03 に進みますが、工程03 の
戻り入力条件 が 絶対に有り得ない条件
(【IN5】=ON、但し未使用)になっている
ので、次の工程04には進まず、
必ず 工程01 に戻り、工程02の入力条件判別を再度実行します。
4. 2入力の内、どちらかの信号が 「オフ」 にの時、次に進めるプログラム例
(工程01〜工程04)
下のプログラムは、【 0軸 の メカシリンダ/サーボモータ 】 が
【 ポイント番号0 】 へ 移動後(工程00)、
入力【 IN0 】 と 【 IN1 】 の内、どちらかひとつでも 入力が 「 オフ 」 の場合に(工程02)
【 0軸 の メカシリンダ/サーボモータ 】 が 【 ポイント番号1 】 へ 移動する(工程04)

プログラム例です。
解説
入力信号として使用している個所は、【IN0】 と 【IN1】 だけ ( 【IN5】は未使用 )とします。
工程02 において、【IN0】 と 【IN1】 が 同時に 「ON」 以外は、
工程04 に飛び越します。
工程02 において、【IN0】 と 【IN1】 の 2入力同時に 「ON」 の時は、
次工程03 に進みますが、工程03 の
戻り入力条件 が 絶対に有り得ない条件
(【IN5】=ON、但し未使用)になっている
ので、次の工程04には進まず、
必ず 工程01 に戻り、工程02の入力条件判別を再度実行します。
5.OR入力の考え方(参考)
入力条件の OR は、「ド・モルガンの法則」より 下記のように AND にて表すことが出来ます。
図で表現すると下図のようになります。
上記2 のプログラム例
A、B 2つの入力のうち、どちらかの信号が「オン」の時プログラムを進捗させる条件式。

入力条件が変わっても、同じように考えて以下のようなプログラムになります。
A、B 2つの入力のうち、A入力が「オフ」、又は、B入力が「オン」の時、プログラムを進捗させる条件式。

A、B 2つの入力のうち、A入力が「オン」、又は、B入力が「オフ」の時、プログラムを進捗させる条件式。

この(4)の式は、上記説明4 (2入力の内、どれか一つでも 「オフ」 になったら次に進めるプログラム)に相当します。
CTCツールでは、AND入力条件が簡単にプログラム出来ますので
上記(1)から(4)の式にならって、OR 条件を AND 条件に
変換してプログラミングを行います。